2023年11月、日本政府がアフリカ開発銀行を通じて支援する「開発政策・人材育成基金（PHRDG）」による「アフリカの気候変動に対応するための科学的根拠（エビデンス）に基づく環境再生型農業プロジェクト（Evidence-based Regenerative Agriculture to Address Climate Change in Africa: EbRACCA）」がエチオピアで開始しました。同プロジェクトは、エチオピア オロミア州のセカ・チェコルサ郡を対象に、環境再生型農業の技術を開発・普及することを目的とし、科学的根拠に基づく実践の確立、農家の導入を促進するインセンティブ、知識の蓄積と普及、同地域における技術導入の拡大などを推進します。

同プロジェクト開始に当たりワークショップが開催され、農業普及員、自治体職員、研究者ら35人が参加しました。EbRACCAでは、新品種の導入と環境再生型農業の実践を通じて、40〜60％の生産性向上、30％の生計向上を目標とし、2025年までに10万人の小規模農家に直接的な利益、25万人に間接的な利益をもたらし、食料・栄養・所得の安全保障の向上を目指しています。