2021年アフリカ種子貿易協会(AFSTA)会合に参加

2021年10月21日

2021927-30日、アフリカ種子貿易協会(AFSTA)会合がケニアのモンバサで開催されました。AFSTA2000年に設立された、非営利組織で、アフリカの民間種苗会社や地域経済共同体内の種子に関する事柄のとりまとめを行ってきた団体です。そのネットワークは現在、アフリカ大陸を超えて拡大しており、種子会社や国際種子貿易協会など110以上のメンバーが加盟しています。

AFSTAの会期中、ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、展示ブースを設置し、アフリカの何万もの小規模農家の生活改善に貢献してきた、これまでの活動を紹介しました。

SAAの展示ブースには、アフリカ内外の16カ国におよぶ代表が訪れました。ケニア・クワレ郡のSalim Mvurya知事、Feisal Bader議員、ケニア種子貿易協会のKassim Owino会長、アフリカ・アラブ諸国種子・地域開発責任者Benjamin Rivoire氏、AFSTAJustin J. Rakotoarisaona事務局長など、多くの要人が訪れました。

SAAのリージョナル・プログラム・オフィサーでビジネス志向型農業事業担当のAnde Okiror氏は、Seed CO社(アフリカの農民に種子品種を提供する著名な種子開発会社)、Kassim Owino氏が率いるケニア種子貿易協会、East African Seed社、HYTECH SEED INT社など多数の種子関連団体と議論を交わし、今後の連携構築・強化を模索しました。

議論の内容は、経済ブロック間の種子政策の改善、小規模農家による改良種子へのアクセス改善モデル、気候変動、疾病管理、ITを活用したコミュニティ種子生産のモニタリング、サバクトビバッタに関する最新情報など、多岐に渡りました。また、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMTYから、新品種の紹介が行われ、今後SAAとの協働で、新しい小麦や大麦の品種を普及させたい考えが示唆されました。(CIMMTYは、過去に、SAAとの連携で行われた高タンパク質トウモロコシ(QPM)普及に関する事業を高く評価しています。)

今回のAFSTA2021で交わされた議論をきっかけに、すでに新たな動きが生まれています。SAAエチオピアとウガンダ事務所は、Valley Seed-CO社、HYTECH SEED INT社、SIMLAW SEEDS社などの種子会社から連絡を受け、新たな連携に向けた検討が進められています。

*AFSTA 2022は、2022228-33日までチュニジアのジェルバで開催予定です。

AFSTA

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