バイオ炭・ボカシ製造に携わるナイジェリアの農家グループのキャパシティ・ビルディング

ナイジェリア
2023年5月18日
バイオ炭とボカシ製造の研修に参加したApashi Woza 農家グループのメンバー(ナイジェリア・ラフィアLGA アサキオ)
バイオ炭とボカシ製造の研修に参加したApashi Woza 農家グループのメンバー(ナイジェリア・ラフィアLGA アサキオ)

SAAナイジェリア事務所は、日本外務省の資金提供による案件「コメ生産加工協同組合の活性化を通じた脱炭素化型コメ生産・加工推進プロジェクト(脱炭素技術海外展開イニシアティブ案件)」のもと、ナサラワ州(ナイジェリア北中部地域)の2つの農家グループを対象に能力強化研修(キャパシティ・ビルディング)を実施しました。

同研修には、60名(男性35名、女性25名)の農家が参加し、SAAが環境再生型農業の技術として推進するバイオ炭やボカシの製造に取り組みました。また、市場志向型農業の一環として、農家の組織化、グループダイナミクス(集団力学)、グループでの市場アクセス、農業普及のデジタル化、デジタルウェアハウス(倉庫)の運営と管理について学びました。その他、コメの収穫後ロス削減技術、適正農業規範(GAP)、コメの生産における脱炭素技術、尿素の深層施肥として知られる減肥栽培技術、バイオ炭やボカシの土壌改良剤としての活用などを学びました。

本プロジェクトは、ナイジェリアの2つの農家グループ(①Dacewa Farmers Multipurpose Cooperative Society, Shabu ②Apashi Woza Multipurpose Cooperative Society, Assakio)のキャパシティ・ビルディングを通じ、コメの生産過程における脱炭素化・生産性向上による農家の所得増を目的としています。農家組織によるマーケティング(農産物の集約取引、コメの加工・梱包、農業投資のためのコミュニティ貯蓄組合)、倉庫管理のデジタル化、モバイルアプリ(Agroponto)の活用に取り組むとともに、コメの加工機やアグリビジネス用設備を備えた集荷センターを2か所に建設予定です。

プロジェクトの概要については、以下の記事をご覧ください。
令和4年度日本NGO連携無償資金協力案件として、ササカワ・アフリカ財団の提案した4案件(エチオピア、ナイジェリア、ウガンダ、マリ)が採択されました

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