SAAナイジェリア事務所は、2023年の作付け時期を前に、ナサラワ州、ゴンベ州、ジガワ州、カノ州にて、現場スタッフや農業普及員を対象とした農業指導者向け養成研修（Training of Trainers: ToT）を実施しました。

本研修は、SAAの戦略の柱である「環境再生型農業」、「栄養に配慮した農業」、「市場志向型農業」の内容を包括したもので、 州／ゾーンコーディネーター、農業普及員、地域推進員、農産物取り扱い業者、女性農産加工グループのリーダーなど123名（女性28名）が受講しました。

「環境再生型農業」の文脈においては、農家学習プラットフォーム（FLP）、総合的土壌肥沃度管理（ISFM）、保全農業（CA）、総合的病害虫管理（IPM）などが扱われ、 「栄養に配慮した農業」では、食事と栄養、作物の多様性を高める栽培と消費、高栄養作物と生物学的栄養強化作物（Biofortified Crop）が取り上げられました。参加者はまた、ビジネス志向の営農にかかる知識と理解を深めるため、農家組織のマネジメントやアグリビジネスへの投資のためのコミュニティ貯蓄組合の資金調達についても学びました。

最後に、M&E強化の一環で、研修参加者自身によるデータ収集、実践的な農家ネットワーキング、M&E手法などのトピックも扱われました。