事務局長

睦好絵美子 (日本) :2024年1月、ササカワ・アフリカ財団(SAA)の事務局長に就任。東京農工大学で農学学士号を、コーネル大学で国際開発学の修士号を取得し、環境分野と農村開発の分野で豊富な経歴を持つ。1989年4月に国際協力機構(JICA)に入構し、地球環境部、農村開発部、経済開発部、人事・総務部などで要職を歴任。SAA入社前は、2022年からJICA筑波所長として、農業共創ハブの運営や、開発途上国の行政官・技術者に向けた農業・農村開発分野の知識・技術の移転事業に取り組んできた。SAAでは、東京本部及び現地事務所を統括し、事業運営の効率化、戦略的パートナーシップの推進に向けた取り組みを主導する。

戦略パートナーシップ・ディレクター&リード・スペシャリスト

Mel Oluoch (ケニア) : 戦略パートナーシップ・ディレクター。2018年に地域事務所長としてSAAに参加、エチオピアのアディス・アベバを拠点とする。米国バージニア工科大学で園芸学の博士号、中央ミンダナオ大学(フィリピン)で園芸学修士、東アフリカ(ケニア)大学にて農学学士取得。
農学、プロジェクトマネジメント、種子生産システム、キャパシティビルディングや官民連携、バリューチェーン開発や技術普及など、分野横断的なバックグラウンドを持ち、世界野菜センター、国際熱帯農業研究所(IITA)、ハーベストプラス、国際熱帯農業センター(CIAT)、ワーゲニンゲン植物研究所(オランダ)で研究開発および指導的役割を担ってきた。現在はSAAにてアフリカにおけるより実践的で革新的な農業普及指導サービスの実現のために、戦略的パートナーシップ構築を主導している。

Stella Kabiri (ウガンダ) :2022年にリード・スペシャリスト(環境再生型農業)としてSAAに参加。オランダのワーゲニンゲン大学にて博士号を取得。生産生態学と資源保全学を専門とする。ウガンダの国立農業研究機関(NARO)にて、シニア研究員、技術普及・アウトリーチ プログラムリーダー、研究部長を歴任。農家グループや政策立案者などの関係者と、気候変動に配慮した農業技術の普及に広く取り組んできた。国連アフリカ経済委員会の支援により、アフリカ科学アカデミーのClimate Research for Development (CR4D)イニシアティブにポストドクターとして参加。植物栄養学におけるカーボンマイナスの実現と、作物生産システムにおける持続可能な栄養利用について強い関心を寄せる。

カントリー・ディレクター

Fentahun Mengistu (エチオピア) :2018年にSAAエチオピアのカントリー・ディレクターに就任。2008年、オーストリアのウィーン農家大学(BOKU)にて博士号を取得。エチオピア農業研究機関にて研究者や管理職として29年勤務。SAAに参加するまでは、エチオピア農業研究機構の局長を務め(2013-2017年)、2017年には、米国タフツ大学によるUSAIDのプロジェクトであるAgricultural Knowledge Learning Documentation and Policy (AKLDP) Projectのシニア農業研究者をアジスアベバにて務めている。それ以前には、アムハラ州農業研究機構局長及びアデット農業研究センターのセンター長を歴任。

Hamado Tapsoba (ブルキナファソ):2022年11月にSAAマリのカントリー・ディレクターに就任。ジョージア大学(米国)で植物病理学の博士号と修士号、ワガドゥグ大学(ブルキナファソ)の農村開発研究所で農学学士号を取得。西アフリカの多くの国で、20年以上に及び様々な国際NGO(リコルト、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)、マクナイト財団の共同作物研究プログラム(CCRP))で農業研究及び開発に従事。種子システム、市場アクセス、農業バリューチェーンにおける起業家育成、能力開発、マルチステークホルダー間の調整やファシリテーション、リーダーシップ開発など、幅広い分野の専門性を有する。

Godwin Atser (ナイジェリア):2022年11月にSAAナイジェリアのカントリー・ディレクターに就任。マクルーディ農業大学で農業経済学と農業改良普及の学士号を取得後、イバダン大学で農業改良普及と農村開発の修士号・博士号を取得。
SAA入職以前は、国際熱帯農業研究所(IITA)で、アフリカ開発銀行(AfDB)、国際農業開発基金(IFAD)、世界食糧計画(WFP)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などのドナーが資金提供する複数のプロジェクトに従事。IITAでは、GIZ/GIAEキャッサバ&トウモロコシバリューチェーンプロジェクトのプロジェクトマネージャー、経済的に持続可能な統合キャッサバ種子システムの構築、フェーズ2(BASICS-II)のアドボカシー、プロモーション、アウトリーチリードを務めた他、アフリカ・キャッサバイニシアティブ(ACAI)プロジェクトのデジタル普及・アドバイザリーサービス専門家、キャッサバ雑草管理プロジェクト(CWMP)のコミュニケーション専門家を務めた。得意分野は、デジタル農業普及、提案書作成、アドボカシー、トレーニング、コミュニケーション、ナレッジマネジメント、ファンドレイジング、マーケティング、広報/メディア連携。

顧問

花井 淳一 (日本) :2020年4月に入団し、現在、顧問を務める。京都大学大学院で農学修士号(熱帯農学)を取得後、国際協力機構(JICA)において過去30年にわたり開発協力、主としてサブサハラ・アフリカ地域の農業・農村開発に従事。「アフリカの稲作振興のための共同体(CARD)」や「アフリカの角干ばつレジリエンス向上」といった新しい協力の枠組み作りに貢献した他、直近ではJICAザンビア事務所所長を務め、ドナーグループの議長として新興ドナーである中国やインドとの関係強化にも取り組んだ。

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ヒストリーブック

“農家と共に歩んで ―ササカワ・アフリカ財団の農業支援の軌跡―”(日本語翻訳版)

SAAの創設から現在までの歩みを記したヒストリーブック(翻訳版)です。

サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022

「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。