環境再生型農業

SAAは環境再生型農業の主流化を戦略(2021-2025)の重要な柱としています。環境再生型農業は、土壌中の有機物含量を増やし微生物叢を活発化させることで土壌を肥沃にする取り組みで、昨今世界的な潮流になりつつあります。

SAAは、アフリカ農村部を取り巻く様々な状況を鑑みながら、環境保全型農業(最少耕起・土壌被覆(マルチング)・作物多様化)と総合的土壌肥沃度管理(改良遺伝資源・無機/有機肥料・農家の知見)アプローチを組み合わせ、化学肥料や農薬の散布を適量に抑えながら地力を回復し、小規模農家の農業生産性を向上させることで、干ばつや土壌劣化などの地球規模の環境課題に適応できる持続可能かつ強靭な農業を目指します。これらのアプローチは、農地から放出される二酸化炭素や一酸化二窒素といった温室効果ガスを減らすのにも役立ち、最終的には気候変動の緩和に寄与します。


改良品種の大麦のデモンストレーション圃場を管理する女性農家(エチオピア)

現地の農家の声

増えた収入で作物運搬用のトラックを購入したヘンリーさん
ウガンダ
2021年5月17日

「SAAのおかげでわたしは仲間の農家を指導できるようになりました。」

ヘンリー・セブヤラさんは、ナカサケ県(ウガンダ)に住む農家で5人の子どもの父親でもあります。ササカワ・アフリカ財団(SAA)のプロジェクトに参加した結果、収量と収入が改善しました。

マリ
2020年2月26日

“伝統的に作っていた品種では、もう気候変動に対応できません”

サハラ砂漠地帯に広がる多くの村と同様に、気候変動はマリのダコウマニ村にも大きな影響をもたらしています。ダコウマニ村では、予測不可能な降雨の変動のために地域の種が徐々に消滅し、収穫量の減少が起きています...

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ヒストリーブック

“農家と共に歩んで ―ササカワ・アフリカ財団の農業支援の軌跡―”(日本語翻訳版)

SAAの創設から現在までの歩みを記したヒストリーブック(翻訳版)です。

サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022

「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。