SAAウガンダ事務所、全国農業普及週間2024に参加、感謝状を受領

ニュース
2024年12月4日

2024年10月29日~11月1日、カンパラ市ブゴロビのSilver Springs Hotelで開催された第5回ウガンダ全国農業普及週間(National Agricultural Extension Week: NAEW)では、農業関係者が一堂に会し、「農業普及を通じて強靭で回復力があり、競争力のある農業・食料システムを実現する(Making Extension Count for Robust, Resilient, and Competitive Agri-Food Systems)」というテーマのもと、議論と情報共有が行われました。この年次イベントは、農業普及サービスのためのアフリカフォーラム・ウガンダ支部(UFAAS)と農業・畜産・漁業省の共催により開催され、農業普及アドバイザリーサービスの変革、レジリエンス構築、ベストプラクティスの共有のためのプラットフォームを提供しました。

ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、本イベントにおいて議論に貢献するとともに、活動事例を紹介しました。SAAはまた、ウガンダの農業分野における長年の貢献が評価され、感謝状を受け取りました。

イベント期間中、SAAの展示ブースには農家、農業普及員、開発パートナーなど、多くの関係者が訪れました。来場者は、改良技術や収穫後管理手法、環境再生型農業の実践例、精密農業(Precision Agriculture)向けのデジタルツールを見学し、SAAが推進するする市場志向かつ栄養に配慮した農業アプローチの具体的な成果と可能性に触れました。

来賓として出席したブライト・ルワミラマ動物産業担当国務大臣は、需要主導型の農業普及システムへの移行を目指すウガンダの取り組みを強調し、自給自足農家を支援するための具体的な施策の必要性について述べました。

SAAは、コミュニティ・ベース・ファシリテーター(CBF)のビジネスモデルへの移行を目指しており、UFAASおよび農業・畜産・漁業省と連携し、県(District)レベルの農業普及サービス提供者としてCBFの認証化を進めていることを共有しました。同アプローチにより、農家、民間部門、農業普及員の間で信頼と協力が強化され、持続可能で包摂的な農業成長が期待されます。

また、農業普及週間は、気候変動への対応、包摂性、食品安全、デジタル技術の活用など、幅広い農業課題について議論する場としても重要な役割を果たしました。SAAは、環境再生型農業、土壌の健全性、市場主導型の農業普及サービスなどの取り組みを通じて、これらの目標に貢献する意思を示しました。

イベントの締めくくりとして、「農業普及アドバイザリーサービスをビジネスとして推進すること」「包摂性を高めるためのデジタル技術の活用」「農業の近代化に向けた官民パートナーシップの活用」といった具体的な提言がまとめられました。

本イベントでは、ウガンダの農業普及フレームワークが直面する課題の緊急性が再確認されました。参加者は、農業普及アドバイザリーサービスの認知度向上、協働によるイノベーションの推進、将来の課題に対応可能な強靭な農業システムの構築という共通のビジョンを共有しました。これは、ウガンダ政府が推進する「ビジョン2040」の目標達成に貢献する取り組みです。

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