カノ州政府とSAA、農業機械化推進のため1,230万ドルの覚書に調印
ナイジェリア・カノ州政府とササカワ・アフリカ財団(SAA)ナイジェリア事務所は、州内に農業機械化センターを設置し、農家が高性能な農業機械にアクセスできる環境を整備することを目的とした、1,230万ドル規模の覚書(MoU)に調印しました。
この事業は、イスラム開発銀行(IsDB)および生活福祉基金(Lives and Livelihood Fund: LLF)による資金提供を受けており、カノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)の延長フェーズの開始を意味します。事業期間は2025年7月1日から12月31日までです。
過去5年間に実施された第1フェーズでは、食料安全保障の向上、農村の生活改善、雇用創出といった成果を、カノ州を含む北西部地域にもたらしてきました。
調印式でSAAナイジェリア事務所長のゴッドウィン・アサー博士は、次のように述べました。
「今回の取り組みは、農業の変革に向けた大きな一歩であり、これまでのKSADPの成果を継続・発展させるものです。ササカワはこれまでも一貫してカノ州のパートナーとして、小規模農家や加工業者の生産性向上と生活改善を支援してきました。政府が農業の機械化を優先課題とする中、この新たな協定は極めて重要です。農作業の重労働を軽減し、持続可能な農業の基盤を築くことにもつながります。」
日本に本部を置くSAAは、30年以上にわたりカノ州で活動を展開しており、同州の農業発展に深く関与してきました。特にKSADPの穀物部門を通じて、SAAは州内44の地方政府区域において45万人以上の農家に対し、改良型農業技術や市場志向型のテクノロジーを提供し、農業の生産性と農家の収入向上に寄与してきました。
KNARDAのファルーク・クラーワ事務局長(右)から三輪トラックを受け取る受益者(KSADP延長フェーズ)カノ州農業・天然資源大臣のダンジュマ・マフムード博士は次のように述べています。
「KSADPの成果は大きいものですが、州政府はさらに機械化の推進に力を入れています。今後は、農業サービスセンターの設置、機械の配布、実証圃場を通じた技術普及、種子増殖、農家研修などを包括的に進めていきます。」
KSADPのプロジェクト・コーディネーターであるアブドゥルラシード・コファルマタ職員によれば、今回の資金は、農地の整備、播種、作物保護、収穫、加工といった農作業を支援するための重機および軽機械、合計9,000点以上の機器・付属品の調達に充てられる予定です。
「この取り組みは、カノ州の個人農家や農業団体にとって大きな前進となるでしょう。トラクターや小型耕運機、コンバインハーベスター、プランター、スプレーヤー、精米機、脱穀機、ソーラー灌漑システムなど、さまざまな機材が導入されます。また、中規模の米加工施設22カ所、換気機能付きタマネギ保管施設10カ所、トウモロコシ・穀物粉の加工施設40カ所の整備にも資金が投じられる予定です。」と述べました。
農業機械の配布式典の様子(カノ州職員、SAA職員、プロジェクト受益者)
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