農業協同組合の成長を支援するSAAのビジネス開発サービス:ISSD-Sahelプロジェクトの成果

マリ
2024年10月31日

SAAマリ事務所が推進する「ビジネス開発サービス(BDS)イニシアティブ」は、国際肥料開発センター(IFDC)、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)、オランダ王立熱帯研究所(KIT)と協力して推進する「サヘル地域における総合的種子セクター開発(ISSD-Sahelプロジェクト)」の一環として実施されています。この取り組みにより、21の協同組合に所属する約570人の農家(半数が女性)が、銀行やマイクロファイナンス機関の厳しい担保要件を克服し、資金調達の機会を得られるようになりました。

SAAのBDSモデルは、協同組合の経営力向上と起業家精神の育成を支援する包括的なプログラムです。CREFOD(開発のための研究・研修地域センター)と連携し、協同組合リーダーに対して事業管理や融資管理、ビジネスプラン策定など、アグリビジネスに不可欠なスキルを提供しています。

この取り組みにより、120件のビジネスプランがマイクロファイナンス機関(Nyèsigisoなど)に提出され、協同組合間の相互保証制度を活用することで、複数の協同組合が無担保で融資を受けられるようになりました。SAAによる個別指導のもと、農家たちは効果的なビジネスプランの作成と融資交渉の技術を身につけ、物理的な担保を必要としない資金調達を実現しています。

これまでに、21の協同組合に対して約5.7億CFAフラン(約96,624米ドル)の融資が実行されました。SAAのBDSモデルは、キャパシティ・ビルディングと金融アクセスの向上を融合させ、持続可能でインクルーシブな農業セクターの発展を促進するものとして、ISSD-Sahelプロジェクトの枠組みで着実な成果を挙げています。

E-newsletter10月号(英語)掲載記事

 

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