ナイジェリアで耕作シーズンに向けた農業資材配布を開始

2024年6月20日~22日、ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、ナイジェリアのカノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)で、耕作が始まる雨季に向け農業資材の配布を行いました。対象は、プロジェクトの実証圃場とコミュニティベースの種子増産(CBSM)圃場のホスト農家です。
同プロジェクトは、州内44の地方行政区を対象に、381の実証圃場と102のCBSM圃場の設置を目標としており、対象作物は稲、トウモロコシ、ソルガム、キビです。
SAAプロジェクト・コーディネーターのアブドゥルラシード・コファルマタは、実証圃場とCBSM圃場は、環境再生型農業を実践するプロジェクトの重要なプラットフォームであることを強調し、今回、ホスト農家は、SAAが推進する持続可能な農法を実践するのに必要な改良品種の高品質種子や肥料などをすべてタイムリーに受け取ることができたと話します。
また、適切な量と品質の資材をすべてのホスト農家に届ける上では、各地区の農業普及員がその責任を負っているとして、「プロジェクトが始まって以来、農家が資材を受け取ることができなかった事例はほとんどありません。農業普及員、コミュニティ普及員(CBF)、農家が連携し強靭なネットワークを構築できているからです。コミュニティ普及員(Community-based Facilitators: CBF)は、SAAの研修を受け、農村で農家間の農業普及を支援する役割を担っています。」と説明します。
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写真:雨季の農業資材配布を担った農業普及員
SAAのゴッドウィン・アサー ナイジェリア事務所長は、農業普及員に対し、農家にただ資材を届けるのではなく、SAAの掲げる環境再生型農業の原則に従って十分に活用されるよう支援することこそが、農家の生産性と技術向上を促し、強靭な農業システムの構築に貢献することを強調しました。
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