女性のエンパワメント:マリの10農村、強化小麦粉で子どもの栄養改善に取り組む

マリのクリコロ州ナファジ村では、ナシラ・ケイタさんとBENKADI協同組合の仲間たちが、地元で手に入る食材を活用し、家族の栄養改善に向けた取り組みを実践しています。SAAは、日本財団の支援を受け、2024年5月に2回の栄養研修を行い、サマンコPHTCが支援する10村から集まった40人の女性が、地元の食材を活用した栄養価の高い料理を学びました。
この研修は付加価値創出の専門家であるラマトゥ・シディベ氏の指導のもと、ソルガム、トウジンビエ、フォニオ(西アフリカのイネ科穀物)、ササゲ、落花生、バオバブ果肉などの地元食材から、栄養価の高い粉を製造する方法が実習されました。本アプローチは、家庭で手に入る食材を活用し、子どもと家族の食事の多様性と栄養バランスの向上を目的としています。
研修は理論と実践の両輪で構成され、理論では衛生管理や食料の品質など食品安全に関する基礎知識を学びました。実践では、学んだ基準に基づき栄養強化小麦粉を製造し、家庭での食事改善にすぐに取り入れることができる知識と技術を習得しました。

参加者は同研修を栄養安全保障の向上に向けた重要な一歩と捉えており、ケイタさんも「この研修のおかげで、家族により良い食事を提供できるようになりました。健康にも良い影響を与えるでしょう」と話しました。
SAAは、地域の資源を活用し、持続可能な生産方法を促進することで、食料不安に直面するコミュニティの回復力を高め、子どもと家族の栄養不良改善を支援しています。
E-newsletter10月号(英語)掲載記事
SAA 出版物のご紹介
E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"
SAAの活動動向をレポートしたE-ニュースレターを隔月で発行しています。
E-ニュースレターの日本語翻訳版(PDF)はE-ライブラリーでご覧いただけます。

アニュアルレポート
Annual Report FY2023(英)
2023年度年次報告書(英文)がダウンロードいただけます。