M’Pessoba農業大学と地域に根ざした農業技術の育成

マリ
2024年10月31日
地元の普及員や農家が共に学ぶM'Pessoba農業大学「ベジタブルガーデン」
地元の普及員や農家が共に学ぶM'Pessoba農業大学「ベジタブルガーデン」

SAAマリ事務所と提携するM'Pessoba農業大学は、地域の農業普及員のキャパシティ・ビルディングにおいて重要な役割を果たしています。同大学は、綿花生産の拠点であるコウティアラから約40kmの場所に位置し、SAAの支援を受けて展開される「野菜ビジネスユニット」は広く認知されています。この「ベジタブルガーデン」は、地域の農業課題に取り組むとともに、食料安全保障の向上にも貢献しています。

1haの農地に設置されたこの「ベジタブルガーデン」には、点滴灌漑システムや貯水池など、地域の気候に適した農業技術が導入されています。これにより、水資源が限られた地域でもトマト、ナス、タマネギ、ハーブといった作物が安定して生産され、長期的な農業生産性の向上が期待されています。

大学での研修プログラムでは、灌漑システムの運用、堆肥やマルチングを用いた土壌肥沃度の改善、高品質種子の生産、病害虫の統合管理といった最新の農業技術を実践的に学びます。これにより、若い農業普及員や地元生産者が技術を体験的に習得し、自身の農場で応用できるようサポートしています。

さらに、同大学は地元市場へ新鮮な野菜を安定供給することで、これまで穀物中心だった地域の食生活に多様性をもたらし、家庭の栄養状態の向上にも貢献しています。野菜の販売から得られる収益は、アグリビジネスの起業支援にもつながり、地域経済の活性化に貢献しています。

E-newsletter10月号(英語)掲載記事

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