ナイジェリアにおいて450,000人の小規模農家支援プロジェクトを開始

ニュース
2020年8月12日
覚書に署名するカノ州副知事(右)とSAAナイジェリア事務所長(左)
覚書に署名するカノ州副知事(右)とSAAナイジェリア事務所長(左)

ナイジェリア北部に位置するカノ州において、貧困削減や食糧安全保障を目的として、州政府主導の「カノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)」が立ち上がりました。期間は5年間で予算総額21.31百万ドル(約22.7億円)もの非常に巨大なプロジェクトです。カノ州を含むナイジェリア北部はイスラム圏ということもあり、プロジェクト予算はイスラム開発銀行からの融資によって調達されています。

カノ州に拠点を構えるササカワ・アフリカ財団(SAA)は、KSADPの実施に際してカノ州政府のパートナーに選定されました。1986年のSAA設立以後、約30年間の活動によって培ってきた知見を存分に活かし、技術的なサポートを提供していきます。具体的には、州内の小規模農家を対象として、種子や肥料等の投入資材へのアクセスの強化や収穫後処理技術のトレーニング、農業ビジネスの開発等を行います。その他、ジェンダー主流化や栄養に関する啓蒙活動、ICTの導入等、分野横断的な取り組みにも着手します。

KSADPの支援対象となるのは、カノ州においてコメ・トウモロコシ・ソルガム(モロコシ)・ミレット(雑穀)の生産に従事する450,000人の小規模農家です。SAAは、これらの取り組みによって、対象農家の農業生産性・所得の向上、栄養改善に貢献していきます。

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