第3回全アフリカ・ポストハーベスト会議(AAPHCE)に参加

ニュース
2021年10月2日

2021年9月13日-16日、「持続可能なフードシステム構築に向けたポストハーベスト・ロスの削減」をテーマに第3回全アフリカ・ポストハーベスト会議(All Africa Post-Harvest Congress and Exhibition (AAPHCE))が、開催されました。アフリカ連合の主催で開催された同イベントは、ナイロビ大学とヨハネスブルグ大学を中心に、世界の研究/学術機関、開発パートナー、NGO、民間企業など多様なパートナーによって組織されました。

今回のテーマは、持続可能なフードシステムへの変革を呼びかける国連のイニシアティブに沿ったものです。飢餓をなくすためには、食品ロスや廃棄を削減し、フードシステムを持続可能なものへ転換することが必要不可欠です。現在世界では、8億2千万もの人が、日々飢えを感じている一方、年間13億トンもの食品が廃棄されています。今こそ、食品の生産と消費の在り方を見直し、持続可能な方法へ変革する時が来ています。

会期中、ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、オンライン展示会を開催し、ポストハーベストや農産加工の取り組みを紹介しました。いずれも、アフリカの何千もの農家の生活改善に貢献してきた技術です。

SAAは35年にわたり、収穫物の貯蔵・農産加工技術の普及や農業機械を用いた脱穀サービス等を行う若者グループの組織化、農業バリューチェーン上の関係者への研修などを通じ、アフリカのポストハーベスト・ロスの削減に貢献してきました。また、これらの技術の普及により、農業における様々なシーンでの労働力の削減、生産性の向上、作物品質の向上、そして小規模農家や農産加工業者の所得向上にもつながっています。これらの取り組みには、女性、若者、障がい者の参画も推進されています。
 



AUのJosepha Sacko大使は開会の辞で、SAAの長年にわたるアフリカでの貢献について触れられました。北中真人理事長は、基調講演の中で、アフリカにおけるポストハーベスト・ロスやフード・ロスの削減には、キャパシティビルディングが非常に重要であることを述べました。また、SAAのリージョナル・ディレクターであるMel Oluochは、コロナ禍でのSAAの取り組みを共有した他、SAAエチオピアとマリのスタッフは、ポストハーベストの取り組みで得られた知見をまとめた論文を発表しています。

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