第5回アフリカ農業普及週間において、「農業普及サービスのためのアフリカフォーラム」(AFAAS)と覚書を締結
2021年11月14-20日、農業普及サービスのためのアフリカフォーラム(The African Forum for Agricultural Advisory Services: AFAAS)とそのウガンダ支部(Uganda Forum for Agricultural Advisory Services: UFAAS)は、第5回アフリカ農業普及週間(The 5th Africa-wide Agricultural Extension Week)をウガンダ首都カンパラで開催し、SAAも参加しました。今年のテーマは、「アフリカにおける持続可能なアグリプレナーシップ(※)のための効果的な農業普及システム」です。ウガンダの農業・畜産・水産省(MAAIF)が主催する本イベントには、公的機関、民間企業、NGO、農民・地域組織、研究・教育機関など、農業普及サービスに係る関係者が集結し、農業技術の革新・普及等に関する成果を共有しました。
会期中、AFAASを長年支援しているルース・オニアンゴSAA会長は、北中理事長からのメッセージを代読し、SAA新事業戦略の3本柱「環境再生型農業」「栄養に配慮した農業」「市場志向型農業」について説明しました。また、アフリカの強靭なフードシステム構築に一層貢献していく決意を表明しました。
SAAウガンダの取り組みについて発表を行う事務所長 ロザリン・ナムタレ
SAAはまた、イベントのサブテーマ「パンデミックと緊急事態における農業普及サービスのレジリエンス」に沿ったサイドイベント「デジタル農業普及~パンデミックにおける格差の解消を目指して~」を開催しました。そして、SAAが取り組む、携帯電話を活用したe-エクステンション・サービスについての紹介がなされ、この仕組みにより農業バリューチェーン上の関係者がタイムリーに情報にアクセスできることを目指していることが報告されました。
同イベントにはSAA地域事務所のメル・オルオチ地域事務所長、SAAウガンダのロゼリン・ナムタレ所長、ウガンダ農業・畜産・水産省(MAAIF)のアジェラ・ナメニャ博士(上級農業普及技能管理官)、農家グループによる金融アクセス改善を支援するAkaboxi社CEO兼創設者のサラ・アトゥハイレ氏、e-エクステンション・プラットフォーム「Ezy Agric」を用いて農家がマーケットにアクセスするのを支援するキボガ地区の地域トレーダーのセワキリャンガ氏、農家がタイムリーな助言を受けるのを支援するアプリ「M-Omulimisa」を運営するM-Omulisa社のダニエル・ニンシマ氏など、多数の関係者が参加し、有意義な議論が交わされました。
会期中、SAAとAFAASは、アフリカにおける農業普及サービスと食料安全保障の課題に取り組むための新たな戦略開発に向けた覚書を締結し、SAAのルース・オニアンゴ会長が署名に立ち会いました。
また、SAAは1週間にわたり展示ブースを設け、農業バリューチェーンのあらゆるレベルにおける活動や技術を紹介しています。
※アグリプレナーシップ(企農家精神)とは、農業分野における起業家精神(アントレプレナーシップ)を指しています
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"Walking with the Farmer"
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Voices from the Field Special Edition 2022
「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。