SAA会長 Prof. オニアンゴが、国際食品科学技術連合(IUFoST)より生涯功労賞を受賞
SAAのルース・オニアンゴ会長が、国際食品科学技術連合 (International Union of Food Science & Technology (IUFoST))より「Lifetime Achievement Award(生涯功労賞)」 を受賞しました。
「Lifetime Achievement Award(生涯功労賞)」は、食品科学分野において、卓越した功績を残したリーダーに捧げられる賞で、この度、同分野におけるオニアンゴ会長の長年の貢献が評価され、10月31日-11月2日にシンガポールで開催された国際食品科学技術連合世界大会 (World Congress of Food Science & Technology 2022) において、表彰を受けました。
オニアンゴ会長は、2010年よりササカワ・アフリカ財団(SAA)の会長を務めています。
1983年、ナイロビ大学において食品科学と栄養学の博士号を取得した後、ジョモ・ケニヤッタ大学の栄養学教授に就任。食糧安全保障、妊娠期の栄養、小児栄養、農産加工分野の研究に従事してきました。1992年、小規模農家の土壌検査や生産性向上を支援する「農村アウトリーチ・プログラム(Rural Outreach Program)」を設立。2001年、アフリカの農業/栄養ジャーナル誌「African Journal of Food, Agriculture, Nutrition and Development」を設立し、同分野の学術研究に焦点を当てました。
2003年から2007年までケニア国会議員を務め、ケニア・バイオセーフティ法や栄養士・栄養学関連法の成立に貢献。2005年には、カカメガにダイアナ・エルクハンビ・ヘルスセンターを設立。同氏は数多くの若手科学者を育成し、食品科学分野に多大なる貢献を行っています。
2006年、International Union of Food Science and Technology、International Union of Nutritional Sciences、また World Academy of Science and Artの3機関のフェロー、2016年から2018年、International Academy of Food Science and Technologyの会長を歴任しました。同氏は、農業と食糧政策における分野で数々の賞を受賞しており、ケニアが表彰する勲章(Distinguished Service Medal)、銀星章(Silver Star Medal)を受賞。その他、2014年、International Food and Agribusiness Management Association(IFAMA)生涯賞、2017年には自身が創設したNGO「農村アウトリーチ・プログラム」の活動が評価され、「Africa Food Prize(アフリカ食糧賞)」を受賞しました。
オニアンゴ会長は、月刊ニュースマガジン誌「New African」の「最も影響力のあるアフリカ人トップ100」に選ばれました。2018年、スコットランドのアバディーン大学より名誉科学博士号、2021年、Institute of Food Technologists(IFT)よりInclude Awardを授与されています。
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