アフリカ・フードシステム・フォーラム (AFSF) 2024:サイドイベントと展示ブースで成果を発信
2024年9月2日~6日、アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)を中心とするAFSフォーラムパートナーとルワンダ政府主催のアフリカ・フードシステム・フォーラム(AFSF)年次サミットがキガリで開催されました。
会期初日、ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、イスラム開発銀行、AGRAナイジェリア、アフリカ開発銀行、国際熱帯農業研究所(IITA)の「経済的に持続可能な統合キャッサバ種子システムの構築(BASICS-II)」プロジェクトと連携し、サイドイベントを開催しました。
イベントは、「フードシステムの変革:メガ・イニシアティブからの洞察(Food Systems Transformation - Emerging Insights from Mega Initiatives)」と題し、アフリカのフードシステム変革に貢献する大規模なイニシアティブに焦点を当て、各プロジェクトの成功事例の共有や他地域への展開可能性が議論されました。BASICS-II、カノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)、TAAT ClearingHouse、日本財団プロジェクトなど、さまざまな現場で活躍する第一線のリーダーたちが参加しました。
冒頭の挨拶で、SAAの北中理事長はアフリカ全土における大型のイニシアティブがもたらす農業変革の可能性を強調し、また、ナイジェリアから参加した、アバ・カビル・ユセフ カノ州知事は、SAAが州政府と連携して実施しているKSADPを高く評価しました。
SAAナイジェリア事務所のゴッドウィン・アサー所長は、アフリカの発展と食料安全保障における農業変革の重要性を述べ、アフリカ農家の収量向上と生活水準の向上に貢献するSAAの取り組みとパートナーシップについて紹介しました。
本イベントでは、今後の農業セクターへの投資に係る貴重な洞察が提供され、持続可能でより大きなインパクトに向けた取り組みに向けた議論が活発に行われました。
AFSF2024が、農業関係者による幅広い議論、連携促進と知識共有のプラットフォームとして注目される中、SAA主催のサイドイベントは、アフリカにおけるフードシステムの変革を推進する成功事例と可能性の議論を提供し、大きな関心を集めました。
カノ州知事とジガワ州知事がSAAの取り組みを評価、継続したパートナーシップを約束
また、別の2つのサイドイベントにおいて、SAAの活動を高く評価いただく一幕がありました。ナイジェリア カノ州のエンリ・アバ・カビル・ユスフ知事とジガワ州のウマル・ナマディ知事は、それぞれ登壇したイベントで、各州とSAAのパートナーシップ、またインパクトのある活動に触れ、高く評価しました。
ユスフ知事は、フードシステムを変革するイニシアティブとして、「カノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)」を紹介し、気候変動、土壌劣化、食料不安などの課題に取り組むことの重要性を述べ、カノ州の成功事例が他地域でも採用されることに期待を示しました。
キガリ市内のレストランで開催された夕食会で、ナマディ知事は、SAAを農業変革における貴重なパートナーであると述べ、ジガワ州の農業開発に対する長年の支援に謝意を示しました。また、同州政府がSAAとのパートナーシップを継続し、農家への支援をさらに強化していくことを改めて表明しました。
夕食会には、カノ州農業委員のダンジュマ・マハムド博士、カノ州農業・農村開発局(KNARDA)のファルク・クラワ博士、カノ州知事特別顧問のハジヤ・アイシャ氏、KSADP州プロジェクト・コーディネーターのイブラヒム・ガルバ氏などの政府関係者とSAAのマネジメント層/スタッフが出席しました。
SAAのデジタル展示ブースはコミュニケーションの拠点に
会期中、デジタル展示ブースには、パートナーシップや連携を希望する経営陣、政策立案者、政府関係者など農業開発分野のさまざまな来場者が訪れ、ネットワーク構築や知識の共有、パートナーシップ連携、SAAの取り組みを紹介するプラットフォームとして大きな役割を果たしました。また、SAAの活動紹介にとどまらず、アフリカの農業開発のさらなる進展に向けて、有意義な議論や連携を創出する貴重な場となりました。
SAA 出版物のご紹介
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"Walking with the Farmer"
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サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022
「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。