メイズ・ヨーグルトで一家の生計を支えるサナタさんのストーリー
マリ南西部のコロニ・バウンディオ村に住むサナタ・クリバリ・コネさんは、障がいをもつ夫に生活を頼っており、生計を立てるのに苦労していました。
2017年、サナタさんは、SAAが提供する1週間の食品加工研修に参加し、メイズからヨーグルト(地元では「kaba nônô」と呼ばれる)を作る方法や、フォニオ(西アフリカ原産の雑穀)からドーナツ、ケーキ、ビスケットを作る方法を学びました。家族の生活を支えたいと考えていたサナタさんは、メイズ・ヨーグルトづくりを中心に事業を開始し、村や、3キロ離れた隣村バウンディオバの市場で販売しています。
彼女は、亜鉛、タンパク質、ビタミンAといった必須栄養素を多く含む白メイズの品種からヨーグルトを作ります。原料となるメイズは、自身で生産するだけでなく、村の協同組合からも調達しています。
現在、サナタさんは2.85kgのメイズから330mlのヨーグルトを28本製造、1本あたり250 CFAフランで販売し、1日当たり3,580 CFAフラン(5.85米ドル)、1週間で25,060 CFAフラン(40.94米ドル)の収入を得ています。
「ヨーグルトづくりから得た収入で、家族の生活は楽になりました。売上げから、協同組合の会費を支払い、農業資材を購入し、メイズやコメの生産に必要な経費を賄うことができています。夫も安心して生活できています」とサナタさんは話します。
2022年、彼女は地元の銀行に口座を開設しました。収入を増やし、地域の人々の雇用機会を創出するために、事業拡大に向けて貯金したいと考えています。
SAA E-Newsletter 2023年7月発行 マリ特集号より転載
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