環境再生型農業業による大豆栽培に取り組むエスター・アピオさん

ウガンダ
2023年9月30日

ウガンダのコレ県アリトに住む農家エスター・アピオさん(40歳)は、養鶏事業で損失が続いていました。その後、半年という短期間で収穫が可能という大豆栽培に希望を見出し、事業を転換しました。しかし、長期間にわたる干ばつの影響で、十分な収穫ができず、大豆栽培もうまくいきませんでした。「鶏の飼育で苦労した後、育てた大豆が無駄になってしまい意気消沈しました」と彼女は話します。

エスターさんに転機が訪れたのは、友人を通じて知ったSAAの「未来のための環境再生型農業プログラム」に参加したときのことです。日本財団が支援する同プログラムを通じて、彼女は仲間と共に、栽培する作物の多様化の重要性や、干ばつや病気への耐性を持ち、短期間で生育する大豆の品種について、また、環境再生型農法を学びました。

2023年の最初のシーズン、エスターさんはSAAが推奨するMAKSOY 6Nや3Nといった改良品種の大豆を栽培しました。天候を注意深く観察し、SAAの指導に従って適切なタイミングで植え付け、除草、施肥など総合的な環境再生型農法を実践した結果、8エーカーの農場で6,720kg の大豆を収穫し、1,075万2千UGXの売上を得ることができました。結果、彼女は子供たちの学費を支払うことができるようになり、アネカピリ市場に農業資材店を構えることができました。「環境再生型農業の実践を通じて、収益性の高い大豆栽培のビジネスができるようになりました」と彼女は語ります。

SAA E-Newsletter 2023年9月発行 ウガンダ特集号より転載

SAA 出版物のご紹介

E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"

SAAの活動動向をレポートしたE-ニュースレターを隔月で発行しています。

E-ニュースレターの日本語翻訳版(PDF)はE-ライブラリーでご覧いただけます。

SAAメールニュース

E-ニュースレター”Walking with the Farmer”(英語版)とイベント情報をメールで配信しています。是非ご登録ください。

登録はこちら

ヒストリーブック

“農家と共に歩んで ―ササカワ・アフリカ財団の農業支援の軌跡―”(日本語翻訳版)

SAAの創設から現在までの歩みを記したヒストリーブック(翻訳版)です。

サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022

「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。