2023年9月下旬、ササカワ・アフリカ財団（SAA）は、「アフリカ緑の革命のための同盟（AGRA）」助成のプロジェクトの一環として、ナイジェリア国ニジェール州のカンパラ、グバイタ、クチタ、カンギ、マクン、ボッソ、パイコロ、ビダの各自治体において、グリーン・フィールド・デーを開催し、地域の農業関係者に適正農業規範（GAP）や改良技術を紹介しました。

本イベントは、メイズ（SAMAZ 1510）、大豆（Tax1440-2E）、米（Faro44）、ササゲ（SAMPEA 11）の改良品種を使用したSAAの試験圃場で実施され、農家、伝統的指導者、自治体関係者らの立会いのもと、相互に情報／意見交換が行われました。

農家は、大豆に対する接種剤の有効性や、シンプルな管理で収量の向上が期待できる米の正条植えに注目しました。女性農家は、収穫された大豆の加工や利用に関心が高く、収穫の効率化や収穫後ロスを低減するために脱粒機の必要性について指摘しました。

各地で開催されたイベントには、多くの農家が参加し、新しい農業技術を学び、適正農業規範（ＧＡＰ）の知識を深め、様々な農業関係者と交流しました。

各自治体で大勢の農業関係者を巻き込み開催されたグリーン・フィールド・デーは、米、メイズ、大豆、ササゲ、野菜のバリューチェーン全体において、農家のレジリエンスを高め、知識の共有を促進し、生産性、収入、生計の向上に貢献する取り組みです。