子どもたちに教育を与えたい、その夢が叶った日。
ウガンダ共和国ブギリ県ナンコマ地区に暮らすジョージ・ムテベ氏は、4エーカーの大豆畑を前に鼻高々だ。2013年にSG2000とaBiトラストが共同で行った大豆の圃場を見てから、大豆栽培に必要な正しい農業技術を学び、自分が保有する4エーカーの土地で、学んだ技術を実践した。
ムテベ氏は言う。「あれは2013年のことだった。SG2000のプログラム・オフィーサーであるロゼット・ケミギシャさんが地元の穀物取引所に来て、大豆の栽培技術についてトレーニングをやってくれたんだ。まっすぐ種を蒔くとかね。トレーニングの後、私は大豆栽培のホスト農家に選ばれ、1エーカーの圃場をグループと共に作ることになった。私たちはまず15キロの種を蒔いたんだが、そこから約600キロの大豆を収穫することができた。1キロ当たり2,000シリング(約80円)で販売して収入を得ることができたよ。私はそのお金の一部を、2014年の生育シーズンに向けて、新たな種の購入と、7.8エーカーの土地を開墾することに使ったんだ。そこから3,500キロの大豆を収穫し、1キロ当たり2,000シリング(約80円)で売ったら、7百万シリング(約27万円)のお金を手にすることができたよ。その金で、子どもたちを学校に行かせたり、生活必需品を買うことができるようになったんだ。」と話した。
ジェイコブは、ムテベ氏の息子で現在大学に通っている。父親の夢であった、子どもたちに教育を受けさせることを現実のものとしてくれた全ての人に、彼は感謝していると言う。彼は大学卒業後は、父親を手伝い、農業だけに頼らず他の仕事もできるように助けたいと言った。「ササカワグローバル2000には強く感謝しているし、大学を卒業したら、いつか自分も彼らのようになれたらいいな」と目標を語った。
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